大阪ー近江八幡ベンチマーク2日目
2日目の朝はスーパーホテルの朝食からスタートです。
健康朝食無料を売りにしていたスーパーホテルですが、LOHASブランドでは結構豪華な朝食が用意されています。
JCSI満足度調査のビジネスホテル部門で2016年顧客満足度1位のリッチモンド、2位のドーミーインを意識しているのでしょうか。スーパーホテルは3位です。
お米は南魚沼産のコシヒカリを使っていました。ここでもお米へのこだわりです。
スーパーホテルはチェックアウトがありません。いつもビジネスホテルを使う度に思うのですが、なぜプラスチックのカードを返すためにフロントに寄らなければならないのでしょうか。あと領収書はなぜチェックアウト時なのでしょうか。こういう疑問にスーパーホテルは答えてくれます。本当によく考えられていますね。
こういうカードにも心がこもっています。
私もアンケートに精一杯のお礼の気持をこめました。
JRで近江八幡駅まで移動、そこからマイクロバスで近江八幡市役所へ向かいます。
ここで多摩大学院の真野先生が合流。
担当の方より日本版CCRCの街づくりの説明を聞きます。
「近江八幡市安寧のまちづくり基本計画」です。
その後、近江八幡を観光ガイドの案内で見学します。
本当に古い町並みが残っています。近江商人の町ですね。
八幡堀の観光船が優雅に通ります。
映画の撮影によく使われるというのもわかります。
ここが和菓子で有名な「たねや」の本店です。
昼食は喜兵衛。
これも古民家ですね。
料理は板前を置かずに、主婦が手作りしているとのこと。働いているのは高齢者の方ばかり。週に2日、3日と自分のペースで仕事をしている。
美味しくいただきました。
琵琶湖湖畔をめぐり、安土城跡へ。
頂上まで登ると1時間かかるとのことで、下から見上げて終わり。
信長の館で復元された安土城の天守閣をみるが、著作権がありインターネットへのアップロードは禁止とのことで、天守閣の写真は掲載できません。
その後、たねやが経営するLA COLLINAへ。
ここはスケールがすごい。本当にぶっ飛んでいます。
観光バスが何台も入っており、平日なのに満員。売り切れ続出。
すごいビジネスモデルで、この広大なエリアが菓子屋さんとは本当に現状の範囲外。
可愛いガイドさんの案内で、広大なエリア内を見学。
こんな遊び心も満載。とても菓子屋ではありません。
これは田んぼで、従業員が田植え、収穫をするそうです。
感謝の気持ちを育てる仕組みですね。
400年続く老舗の和菓子屋さんが挑む広大な事業。この先がとっても楽しみです。
アメリカやオーストラリアのCCRCをいくつもみてきたが、最近言われている日本版CCRCとは何かがよくわかりませんでした。しかし今回の視察で近江八幡市の説明を聞き、やはり日本人は「仕事」があることが大切で、日本版CCRCとは街おこしそのものなのではないかと思いました。
ふと、沖縄の肝高の阿麻和利の初代演出家である平田大一さんの言葉を思い出しました。
「沖縄は文化をおかずではなく、主食にする」
これは沖縄だけではなく、日本全体に通じることなのかもしれません。
また近江八幡市に来てみたいと思います。
大阪ー近江八幡ベンチマーク初日
地域包括ケアマネジメント研究会のベンチマークで大阪と近江八幡市に行ってきました。
合掌苑からは私を含めて5名が参加。うち3名は外国人スタッフです。
所用があり大阪に先乗りしていた私たちと外国人スタッフ3名とが新大阪駅で待ち合わせ。無事間違えずに来るかどうか心配していましたが、無事合流。
新大阪駅からタクシーで最初のベンチマーク先、スーパーコート東淀川へ。
経営品質賞を2度受賞したスーパーホテルが親会社です。
スーパーコートへは4年ほど前に一度ベンチマークさせていただいたことがあります。
新しい施設はどのように進化しているのでしょうか。
写真は認知症フロアの回想法エリアです。
これはSC-FITプログラム(機能回復訓練)のエリア
スーパーコートのあとはよどまちステーションを視察。
よどまちカフェで説明を聞きます。
よどまちカフェのプログラムの作り方は合掌苑のサロンに参考になります。
よどまちカフェにはよどまち保健室が併設され、訪問看護ステーション、ヘルパーステーションもあります。
脳年齢や血管年齢の測定器などもあります。
私もやってみました。脳年齢は49才でした。
2階は在宅ホスピスのための入居エリア。全部で6室。
有料老人ホームでもなく、サービス付き高齢者住宅でもなく、単なる賃貸住宅という扱いだそうです。確かにこの形を規定できる法律はないでしょうね。
コミュニティ作りの形としてとてもおもしろいところです。
夕食はこれまた日本経営品質賞を受賞しているワン・ダイニングの金のぶた。
東京にワン・ダイニングのお店がないので初来店。とても楽しみです。
「2時間の幸せ」を堪能してきました。東京にもあればな〜と思ういいお店です。
そして宿泊はこれまたスーパーホテルLOHAS四つ橋線・本町24号口。本当に日本経営品質賞づくしの1日です。LOHASブランドのちょっと高級なスーパーホテル。
ルームキーがなく暗証番号になっていたり、本当にビジネスホテルの宿泊に必要なものだけに絞り込まれています。
そしてチェックイン後、大阪初めての外国人スタッフ3人を道頓堀に連れ出しました。
グリコの看板前で記念撮影。
経営計画書作成合宿を実施しました
合掌苑に見学をした方々から、もっと深く合掌苑の仕組みを学びたいとのご要望をいただき、今回経営計画作成合宿を実施しました。
場所は11月10日〜11日に熱海のハートピア熱海です。
眺望は最高。
記念すべき初回の参加者は3名。いずれも40代の経営者の方々です。
日頃講演会や経営セミナーでお話をしている内容をより深く掘り下げてお話をしました。
参加者も学ぶ熱意に溢れた人たちで、私もたくさんの学びを得ることができました。
スケジュールは下記の通り。
夜は懇親会。
リラックスした雰囲気で懇親を深めます。
2日目の天気は雨。朝は笑いヨガをやろうと思っていたが、この天気では無理かな?と思っていたら、みるみる青空に。
ホテルから徒歩5分の伊豆山神社で笑いヨガ。
神様の場所をお借りして、皆で大笑い。
軽く瞑想をして、朝から気分スッキリで2日目の研修に臨みます。
2日目のスケジュールも無事終了し、記念撮影。
参加者同士の関係も深まり、お互いにとても満足感の高い研修になりました。
皆さんありがとうございました。
■
新卒学生の最終面接。
今年は6名の方が最終面接に臨みます。
長い人は昨年夏のインターンシップからここまできました。
合掌苑の採用基準は、「合掌苑の理念に共感してくれる人」、これが全て。
ただ理念に対する共感は、短い時間ではお互いに確認することができない。
だから採用に時間をかけることが合掌苑の基本。
ここまで会社見学会、1次面接、職場見学(40時間)、2次面接、理事長との対話、先輩との交流、最終面接とたくさんのプロセスを踏んできてもらいました。
このプロセスの中で、学生と関わった職員の数(採用担当者を除く)は100名以上。
多くの職員を見てもらった上で、「この人達と一緒に働きたい」と思ってもらうことが大切。
マイナビによると、「採用担当者以外のスタッフが多く関われば関わるほど採用の定員充足率は高い」という統計結果があるそうで、来年に向けてより多くの職員が採用に関わる仕組み作りを進めていきます。
新しい6人の仲間と記念撮影。
最終面接のあとは引き続き歓迎コンパ。
学生とマネージャー、採用担当者とで一緒に料理をして、合掌苑で初めての共同作業。
やきそば、たこ焼き、ちゃんこ鍋を一緒に作ります。
焼きそばチームの小林さんと永井さん
たこ焼きチームの久保田さんと太田さん
ちゃんこ鍋チームの武政さんと小山さん
楽しいコンパの様子はこちらから御覧ください。
https://drive.google.com/file/d/0B4-yPAJ0C_XkWUZVcTZFcTRQUk0/view?usp=sharing
ベトナムから訪問
9月の視察ツアーの際にお世話になったベトナムの送り出し機関Daystar社のCHOI氏が合掌苑を訪問されました。
今後技能実習で協力関係を構築し、介護人材を日本に向けて送り出して頂くことになると思います。
技能実習制度はいろいろと問題がある制度で、アメリカから奴隷労働であるなどと批判されています。問題があることは確かですが、外国人人材の活用なしには将来がないことも確かです。
また外国のことはなかなかよくわかりません。送り出し機関も怪しいところがたくさんあることも確かです。
安易に手をだすと危険です。
また安価な労働力という認識ではうまくいきません。
私たちは信頼できる送り出し機関と確実にいい人材に日本にきて貰い、私たちも技能実習生もハッピーになるようにしていきたいと思います。
これからが本番です。
夜にはCHOI氏を囲んで町田介護支援ネットワーク協同組合のメンバーと懇親会です。
町田介護支援ネットワーク協同組合は介護事業者だけで設立した日本で最初の協同組合と言われています。合掌苑が中心となり、2001年に設立しました。
介護保険請求のシステム運用を中心に17年間活動をしていましたが、この町田介護支援ネットワーク協同組合で技能実習への取組を行っていきます。
仙台再訪
昨年に続いて、仙台市で講演です。
昨年は介護労働安定センター主催の講演でしたが、今回は宮城県保健福祉部主催です。
題名は「未来の介護を考えるシンポジウム」
〜合掌苑の奇跡〜という副題は誇大広告です。
私がつけたのではありません。
宮城県でも介護人材不足は深刻で、話題はそればかり。
確かに大変そうな仕事であり、給料がそれほどいいわけではなく(悪いとは思いませんが)、夜勤も日曜勤務もあり、派手な仕事ではないことは確かです。
しかしそういう不人気職種であるわりに、「でもしか」で入ってくる人がいないのもこの仕事の特徴。「介護でもするか」「介護しかできない」という人には敷居が高い。
だからこそ「人のお世話をしたい」という人だけが入ってくる。
そういう素晴らしい人を疲弊させ、辞めさせてしまうのはすべて経営者の責任。
なぜ職員が暗い顔になってしまうのか、それを経営者は考えなければならない。
仕事には「業務遂行に必要なスキル」=「ハードスキル」と「人とのコミュニケーションに必要なスキル」=「ソフトスキル」がある。
行政はハードスキルばかりを問題にするが、離職の原因になっているの間違いなくソフトスキルの低さ。
合掌苑でもソフトスキルが低い人は辞めてしまう事が多い。
ソフトスキルの中核は「相談力」
相談力の低いところは問題解決力が低く、離職も多い。
今回のパネルディスカッションでも聞かれたが、よく言われるのは「それは大法人だからできること」という意見。
でも相談力をあげるには人数が少ないほうがやりやすい。
人数は多いところは一人の力ではどうもならない。
だから経営者は言い訳しないで、相談力を上げていい職場を作りましょう。
そうすれば必ず人は集まります。
胸張って言いましょう、介護は本当に素晴らしい仕事です。
昨年のようにゆっくりと仙台を楽しみたかったけど、明日は東京で講演なので急いで帰ります。
また来る日まで。
苑内報「人間大好きになれ」2017年10月号
合掌苑の職員向け広報誌、「人間大好きになれ」2017年10月号が発行されました。
今月号から労働時間管理「差異時間」について表記を変更しました。
1ヶ月の残業時間が30時間を超えた人については、今までの添付書類ではなく、本誌で実名を公開しています。
そして30時間以上残業をした方には理由書を提出してもらいます。
40時間以上残業をした方には理由書の提出を求めるとともに、その部署の管理者より業務改善計画書を提出してもらいます。
合掌苑の36協定は1ヶ月の上限である45時間で締結しています。
45時間を超える残業は36協定違反となります。
長時間労働は誰のためにもなりません。
合掌苑の残業時間は全職員平均で月5.1時間、差異時間(勤務時間より少し早く来てタイムカードを打刻し、勤務時間終了後に打刻したときの勤務時間との差異の時間)の平均は月2.3時間です。
残業の場合の、特に終了時間についてはタイムカードの打刻がそのまま労働時間としてカウントされる仕組みとなっており、残業申請の必要はありません。
また労働時間のカウントも1分単位でカウントしています(月に集計した労働時間は15分単位で丸めています)。
今後外国人人材の導入も始まり、労働時間管理は厳しくチェックされるようになると思います。
介護業界では大きな課題ですね。
10月号の苑内報は下記のアドレスから
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