仙台再訪
昨年に続いて、仙台市で講演です。
昨年は介護労働安定センター主催の講演でしたが、今回は宮城県保健福祉部主催です。
題名は「未来の介護を考えるシンポジウム」
〜合掌苑の奇跡〜という副題は誇大広告です。
私がつけたのではありません。
宮城県でも介護人材不足は深刻で、話題はそればかり。
確かに大変そうな仕事であり、給料がそれほどいいわけではなく(悪いとは思いませんが)、夜勤も日曜勤務もあり、派手な仕事ではないことは確かです。
しかしそういう不人気職種であるわりに、「でもしか」で入ってくる人がいないのもこの仕事の特徴。「介護でもするか」「介護しかできない」という人には敷居が高い。
だからこそ「人のお世話をしたい」という人だけが入ってくる。
そういう素晴らしい人を疲弊させ、辞めさせてしまうのはすべて経営者の責任。
なぜ職員が暗い顔になってしまうのか、それを経営者は考えなければならない。
仕事には「業務遂行に必要なスキル」=「ハードスキル」と「人とのコミュニケーションに必要なスキル」=「ソフトスキル」がある。
行政はハードスキルばかりを問題にするが、離職の原因になっているの間違いなくソフトスキルの低さ。
合掌苑でもソフトスキルが低い人は辞めてしまう事が多い。
ソフトスキルの中核は「相談力」
相談力の低いところは問題解決力が低く、離職も多い。
今回のパネルディスカッションでも聞かれたが、よく言われるのは「それは大法人だからできること」という意見。
でも相談力をあげるには人数が少ないほうがやりやすい。
人数は多いところは一人の力ではどうもならない。
だから経営者は言い訳しないで、相談力を上げていい職場を作りましょう。
そうすれば必ず人は集まります。
胸張って言いましょう、介護は本当に素晴らしい仕事です。
昨年のようにゆっくりと仙台を楽しみたかったけど、明日は東京で講演なので急いで帰ります。
また来る日まで。