合掌苑の経営品質日記

社会福祉法人の経営品質向上に取り組み、「関わるすべての人を幸せにする」を実現します。

仙台再訪

昨年に続いて、仙台市で講演です。

昨年は介護労働安定センター主催の講演でしたが、今回は宮城県保健福祉部主催です。

題名は「未来の介護を考えるシンポジウム」

f:id:kym-km26-gsen:20171019042917j:plain

〜合掌苑の奇跡〜という副題は誇大広告です。

私がつけたのではありません。

 

宮城県でも介護人材不足は深刻で、話題はそればかり。

確かに大変そうな仕事であり、給料がそれほどいいわけではなく(悪いとは思いませんが)、夜勤も日曜勤務もあり、派手な仕事ではないことは確かです。

しかしそういう不人気職種であるわりに、「でもしか」で入ってくる人がいないのもこの仕事の特徴。「介護でもするか」「介護しかできない」という人には敷居が高い。

だからこそ「人のお世話をしたい」という人だけが入ってくる。

そういう素晴らしい人を疲弊させ、辞めさせてしまうのはすべて経営者の責任。

なぜ職員が暗い顔になってしまうのか、それを経営者は考えなければならない。

仕事には「業務遂行に必要なスキル」=「ハードスキル」と「人とのコミュニケーションに必要なスキル」=「ソフトスキル」がある。

行政はハードスキルばかりを問題にするが、離職の原因になっているの間違いなくソフトスキルの低さ。

合掌苑でもソフトスキルが低い人は辞めてしまう事が多い。

 

ソフトスキルの中核は「相談力」

相談力の低いところは問題解決力が低く、離職も多い。

今回のパネルディスカッションでも聞かれたが、よく言われるのは「それは大法人だからできること」という意見。

でも相談力をあげるには人数が少ないほうがやりやすい。

人数は多いところは一人の力ではどうもならない。

だから経営者は言い訳しないで、相談力を上げていい職場を作りましょう。

そうすれば必ず人は集まります。

胸張って言いましょう、介護は本当に素晴らしい仕事です。

 

昨年のようにゆっくりと仙台を楽しみたかったけど、明日は東京で講演なので急いで帰ります。

また来る日まで。